ロトルクのタイプKにより厳格な環境規制に対応

04/03/2014


ロトルクのタイプKにより厳格な環境規制に対応

産業用ボイラー、加熱炉及び発電所のその他処理工程における排出量を制御したり、効率化を求める環境規制がさらに厳しくなりました。

例えば、米国では環境保護庁が近年MACT(最大限達成可能な制御技術)ルールを打ち出し、これによって、1年または2年に一度の機器の調整が必要となり、概算で14,316台のボイラーとプロセスヒーターに影響が生じました。ですが、他の国の規制も同様にやっかいです。

排出量を削減したり、ボイラードラフトの制御を改善したり、燃料消費量を減らすには、ダンパーを正確かつ素早く操作して、燃焼エアや煙道ガスを正確に制御することが必要不可欠ですし、これを実行することでコストを大幅に削減することができます。しかし、多くのボイラーでは旧式の技術を採用しており、今日要求される速度でダンパーの位置決めを行うだけの正確性も動力もありません。

旧式の機器を高速動作のロトルク・タイプKダンパードライブに交換することで多数のメリットが生じ、バーナーの管理を改善したり、作動中の排出量を削減することにも繋がります。

さらに、タイプKは、現場で設計や加工を行わなくても、直ぐに対象物に取り付けることが可能です。既存のコネクションロッドや接続用部品に関しても、変更を加えることなく、そのまま使用することができます。試運転調整は素早く、容易に完了します。

タイプKダンパーのデューティ比は100%であり、1時間に3600回の連続モジュレーティングが可能です。実測3秒以下の高速モデル(最大トルク28,200 Nm)もご用意しています。

頑強でオープンなフレーム構成であるため、過酷な高温(150℃まで)環境でも事実上、メンテナンスは不要です。

タイプKは、ベーン式の空気式アクチュエータであるため、高速かつ正確な位置決めが可能であり、作動中のエア消費量を削減します。また、空気式、アナログ式及びバス通信システム(プロフィバス、ファンデーションフィールドバス、ハート及びモドバス等)など、様々な制御システムとも互換性があります。

タイプKは、IDファン(吸込ファン)、FDファン(押込ファン)、入口案内翼及び第2エアダンパーを高速で調整し、それによって、バーナーの管理を改善したり、プラントの要求に迅速に反応したり、ランニングコストを削減することが可能となります。また、タイプKでは、制御や自動化のオプションが豊富であるため、予測保守や診断が可能であり、さらには、プラントの長期稼働率も向上します。