Wessex Water社の多額のバージョンアッププロジェクトにロトルクがフロー制御ソリューションを提供
国連のSDGsの第6目標「Clean Water and Sanitation(安全な水とトイレをみんなに)」と当社企業理念「Keeping the world flowing for future generations(次世代のために、世界中にフロー制御を提供する」をサポートしています。
Durleigh下水処理センターの建替えプロジェクト(5000万ポンドのプロジェクト)を支援するため、Wessex Water社からインテリジェント電動アクチュエータの注文を受けました(※なお、Durleigh下水処理センターでは、4万人の英国人に飲料水を提供しています)。今回のアクチュエータの提供は、ロトルクとWessex Water社との枠組契約の一環です。
サマセットにあるDurleigh下水処理センターは、Wessex Water社が所有する地表水処理施設の中で2番目に大きい施設です。同下水処理センターでは、Durleigh貯水池,ブリッジウォータ・トーントン運河から汲み上げた原水を処理していますが。近年では、同現場の状態が悪化しています。このため、処理プロセスと生成される水の品質を改善するための改装プロジェクトが打ち出されました。
現場のほぼ全てのプロセスに、200台を超えるIQマルチターン及びパートターンバルブを搭載したバルブ(一部は減速機)を設置しました。IQ3アクチュエータは、新設のメイン処理棟からの原水の流量を制御するバタフライ弁、貯水池からの入水時の入口弁、及びメインの処理棟内のアプリケーション(例:溶存空気浮上、重力式急速ろ過器、粒状活性炭フィルター)など、様々な場面で使用されています。
また、IQは現場(少量揚水ポンプエリア)の第二棟、処理の過程で生じた廃水を処理する棟、及び紫外線処理等の最終処理を行う化学棟内のバルブの操作も行っています。さらに、メインの処理棟内で単純なオンオフ制御を行うため、数台のROM小型電動アクチュエータの設置も行いました。全てのアクチュエータはプロフィバス制御ネットワークの制御下にあり、バルブやアクチュエータに関する制御・フィードバックデータはDP-V0周期通信により伝送されます。Wessex Water社では、このような仕組みは、デジタル技術を利用して、より高速、安全且つ効率的な方法で機能することを目的として、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)レベル2に伝送される仕組みとしては初めてのものとなりました。なお、新設の下水処理センターでは、1日、5~30メガリットルもの下水を処理しています。
IQ3アクチュエータは防水保護等級IP66または68のダブルシール構造であるため、水道アプリケーションに最適です。カバーの取り外し時でも、内部の電子部品は、アクチュエータの寿命まで、周囲の環境から保護されています。バルブやアクチュエータの性能は、液晶画面からリアルタイムで確認することが可能です。ロトルクのアプリケーションチームはバルブの自動化に必要な加工部品に合わせて、設計図と図面を作成しています。
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