ロトルクサイトサービスがThames Water社の業務効率化に貢献

03/06/2014


ロトルクサイトサービスがThames Water社の業務効率化に貢献

Thames Water社は英国最大の水道会社であり、ロンドン及びテムズバレーの1500万人の顧客に水道サービスを提供しています。同社は、効率を向上させ、厳しい環境規制を満たすため、新技術や改善作業に大々的に投資を行っています。

ロトルクのバルブアクチュエータによってThames Water社のフロー制御機器の大部分を更新・自動化することで上記目標の達成に至りました。

 

また、ロトルクは、バルブの設計・据付けや駆動プラントの更新においてもThames Water社をサポートしています。最近の2例からも分かるように、ロトルクサイトサービスでは大抵の場合、契約内容に縛られず所定のサービス以外のサポートも行っていますので、別口で請け負い業者を手配頂く必要は殆どありません。また、同社では、最新型のIQ3非貫通型インテリジェントバルブアクチュエータの据付けも行っていますが、このアクチュエータは洗練された診断機能を内蔵しており、効率の向上、メンテナンス頻度の削減及び長期資産管理の改善に役立てることが可能です。

最初の現場は原水ポンプ場へと続く川水取水口でしたが、その3枚の水門には、現場操作式の電動モータが取り外され、IQ3Mモジュレーティング用アクチュエータが据え付けられています。今回のバージョンアップで、人が操作しなくても、水門が自動的に河川の状態変化に対応できるようになり、周囲の状態に関わらず、ポンプ場へ流れ込む水の流量を正確に制御できるようになりました。以前に据え付けていたモータは、隣接するキオスク内にあるスイッチパネルから制御されていましたが、昼夜を問わず突然、操作が必要となることがあり、業務に遅延が発生することもありました。それに、水門の位置決めが不正確であることも相俟って、ポンプ場に向かう水の流量にばらつきが生じました。

IQ3Mアクチュエータは、超音波式液面センサーやPLCからの4-20mAの制御信号により、自動的に水門を制御しています。そのため、人が操作しなくても、1日24時間、水門の動作を細かく正確に制御することができます。現場の中央制御室からアクチュエータの据付け作業を監視することができ、また、必要に応じて、アクチュエータを遠隔操作することも可能です。

ロトルクサイトサービスは、3台のIQ3Mアクチュエータとマルチターン減速機を設置しただけでなく、水門 - 減速機間のコネクタの設計と製造、既設のモータや配線の取り外し、電気絶縁体や電源・制御ケーブルの取り付け(アクチュエータ – キオスク間)、キオスク内の分電盤の改造、無停電電源装置の提供なども行いました。また、アクチュエータの機械部、電気系統の取り付け及び試運転調整に関しては、通常の浄水作業の妨げとなることなく、限られた時間内で完了することができました。

2件目の現場では、ロトルクは、貯水池入口の大型の手動制御式水圧管を自動化しました。ロトルクサイトサービスは、既設減速機や台座の取り外し、新設する台座の設計・設置、IQ3アクチュエータとベベル減速機の設置なども含め、60インチの水圧管1本と54インチの水圧管4本のバージョンアップを行いました。電気系統の作業として、絶縁体と投光照明の新設、アクチュエータと既存のキオスク端末間の結線、既存の分電盤の改造等を行いました。

いずれの場合においても、既設の機器をロトルクのアクチュエータに交換したことで、手間や時間のかかるプロセスを効率化することができました。 

Thames Water社のDavid West氏は以下のようにコメントしています。

「最初の現場では、水門入口に取り付けたアクチュエータとその自動制御装置により、以前より高い水準で取水路を稼動させることができるようになるでしょう。これによって、全ての原水ポンプの正味吸込ヘッドを増やし、ポンプのエネルギーコストを大幅に削減することができるでしょう。」

「2件目の現場では、アクチュエータと照明の設置により、貯水池を迅速かつ安全に遮断することができるようになりました。かつては4人で数時間かけて行っていた肉体労働も、現在はロトルクのアクチュエータによって行われています。」