タンクファームの自動化にロトルクアクチュエータが採用される

29/11/2019


タンクファームの自動化にロトルクアクチュエータが採用される

 Horizon Tangiers Terminals S.A.社は、モロッコにある同社のターミナルを自動化するため、ロトルクのインテリジェント電動アクチュエータIQ3(パックスキャンデジタル制御ネットワーク搭載)を選定されました。貯蔵量の最大化と安全性の強化を目的とした本プロジェクトでは、タンク出入口のバルブや消防水利のバルブの自動化等を行います。

ロトルクは、 新品のアクチュエータ搭載バルブや、既設ゲート弁及びバタフライ弁の電動化用アクチュエータを含め、100台以上のアクチュエータを提供しました。さらに、商品の提供だけに留まらず、既設バルブのレトロフィット、アクチュエータ搭載バルブの新設、試運転調整も担当しました。これらのアクチュエータは、2台のホットスタンバイ式マスターステーション(パックスキャンデジタル制御ソフトウェア搭載)によって監視・制御され、現場制御室のSiemens社製PLCにより、分散制御システムを介して制御されるようになります。

防爆区域のタンクファーム設備におけるIQの設置実績が豊富であり、性能と操作性に優れていること、さらには、現地にて技術支援が受けられることが一因となり、ロトルクの自動化ソリューションが採用されました。

選定されたアクチュエータは、IP68のダブルシール構造・防爆型IQ3アクチュエータ(マルチターン及び90°回転用)であり、試運転調整時等にはカバーを取り外す必要はありません。確かな信頼性はさることながら、IQ3アクチュエータは予測保守や資産管理に役立つ高度な機能を兼ね備えています。本アクチュエータ内蔵のデータロガーは、バルブのトルク分布や、バルブの作動状況及びアラーム等の詳細な動作情報を記録します。

パックスキャンは、バルブアクチュエータに特化して設計されたデジタル制御システムであり、アクチュエータに重点を重点を置いた独自の機能を有しています。例えば、各マスターステーションは、1つのフォールトトレラントなフィールドネットワーク上のアクチュエータ最大240台を、最長20Kmの距離から、リピータなしで監視・監視することが可能です。タンクファームのような広々とした環境では、このような機能は、信頼性及び経済性の両面において非常に重要視されます。

本ターミナルはアフリカ北西部の沿岸に位置し、532,900 m³を超える石油製品や混合部品を貯蔵することが可能です。また、立地条件が良く、船舶、鉄道、陸上からのアクセスが可能です。本ターミナルは、北アフリカの需要を賄うことは勿論、海外の石油販売会社にも貯蔵サービスを提供しており、合算で3億人もの顧客にサービスを提供することが見込まれています。

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