ノルウェーの画期的な油田にロトルクがアクチュエータを提供
ロトルクが唯一、ノルウェーの大陸棚(Johan Sverdrup油田)での最大規模の海上開発プロジェクトにインテリジェント電動アクチュエータを提供することとなりました。エネルギー会社であるEquinor社から、北海のJohan Sverdrup油田(Stavanger沿岸から約150mの距離に位置しています)向けに、700台を超えるIQアクチュエータ(マルチターン及びパートターン)の発注がありました。
Johan Sverdrup油田は北海の巨人として知られており、石油21~31億バレルに相当する資源が見込まれており、今後50年間、ノルウェー国内で最も重要なプロジェクトに位置付けられています。Johan Sverdrup油田は、ピーク時で、ノルウェー国内の石油全体の25%を生成することになります。2021年中盤までには、Johan Sverdrup油田の1日当たりの生成量が535,000バレルに達するものと予想されています。
直近10年で最大のノルウェー国内でのプロジェクトにおいて、IQアクチュエータは、採掘、ライザー、プロセス、居住区等の幅広い用途で流量制御を担っています。IQは、プラットフォームの居住区のエンジニアに水を供給することから石油の抽出に必要な精密流量制御に至るまで、あらゆる制御を担当しており、これが、プロジェクトのフェーズ1でした。フェーズ2は、新設のプロセスプラットフォーム及びライザープラットフォームの改変のためのアクチュエータを提供するというもので、ロトルクは、現在、この対応を行っています。なお、これらのアクチュエータについては、現在。ロトルクのサービスエンジニアがタイとノルウェーで、試運転調整を行っています。
IQアクチュエータに加えて、数百台の90°回転用電動フェイルセーフアクチュエータSchischek InMaxと90°回転用減速機AB-SSも設置しました。さらに、非常に重大なフェイルセーフ機能を実行するため、Midland-ACSの高信頼性モジュラー型空気式アクチュエータ制御パネルIMPACTも設置しました。
電動アクチュエータIQ同志の通信には、ネットワークバスシステムPakscan(パックスキャン)を使用し、このネットワークシステムの制御は17台(Johan Sverdrup油田プロジェクトのフェーズ2向けに、追加6台の発注を受けました)のマスターステーションにより行います。パックスキャンは、2線式ループネットワーク上で最大240台のアクチュエータを、最長20Kmの距離から制御することが可能なネットワークバスシステムであり、接続には標準のツイストペアケーブルを使用します。また、ロトルクのマスターステーションについては、シングル、デュアル、ホットスタンバイ(オプション。制御を行うメイン画面と、制御を行わないサブ画面が全く同じ構成であるもの)から構成を選択することが可能です。
ロトルクサイトサービス(RSS)が、プラットフォームに設置したアクチュエータの継続的な資産管理と状態に基づいたメンテナンスを担当します。現場でメンテナンスを実施できるように、アクチュエータから取得した性能情報はすべて記録されます。
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