ロトルクのIQMアクチュエータがミラノの廃水処理プラントのマネジメントを担う
イタリアミラノ市の廃水処理を担うMilano San Rocco廃水処理プラント(WWTP)に、ロトルクの電動モジュレーティングアクチュエータIQが設置されることとなりました。
同処理プラントは、「廃水の灌漑設備への再利用」の代表例であり、実際、ここで処理した処理水は全て、農場の灌漑設備に再利用することが可能です。また、同プラントの処理人口は100万人を超えており、これは毎秒平均3立方メートルに相当します。
同処理プラントにて重要なエアの流量制御を担うため、30台を超えるロトルクアクチュエータが設置されました。これらのアクチュエータは、反応タンク内の吸気量を制御するために設置されたものです。廃水中の有害物質を処理する多種多様な微生物は、タンク内の酸素によって生存しているため、正確な制御が必要不可欠です。IQアクチュエータは制御室からの信号によって作動し、バルブを制御したり、設定量のエアをタンク内に保存します。
設置されたアクチュエータは、フォロマティックアナログ入力カードとアナログ式開度発信器(CPT)を搭載しています。フォロマティックカードとは、アクチュエータが制御室からの信号に応答できるようにするためのものであり、また、CPTとは、その開度に応じてアナログ電流信号を出力するものです。このようなデータにより、オペレータはバルブの動作を測定することができます。
本アプリケーションの厳密なニーズを満たすため、フォロマティック及びCPT搭載、防水型筐体、且つ3相400V 50Hz電源対応のIQMアクチュエータが指定されました。このIQMはソリッドステート可逆スタータを内蔵しており、毎時の始動回数は最高1200回、ダイレクトドライブでのシーティングトルクは10~544 Nm (7~400 lbt.ft)です。
本現場でロトルク製品を使用したのは、今回が初めてではありません。本廃水処理プラントでは、2002年の創設以来、ロトルクがインテリジェント電動アクチュエータを提供しており、廃水処理設備は正確に作動し続けております。ロトルクが独占的に製品及びサービスを提供することができたのは、これらが誇る高い信頼性と効率性のおかげなのです。
メンテナンス契約に基づき、ロトルクサイトサービスが1年ごとに修理(必要に応じて)、故障点検、及びメンテナンスを担当することになっています。このようなメンテナンスにより、全てのアクチュエータが、途切れることなく効率的に作動しています。
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