ロトルクのCVAアクチュエータがCCEの環境改善に貢献

06/05/2014


ロトルクのCVAアクチュエータがCCEの環境改善に貢献

ロトルクの調整弁用アクチュエータCVAは、コカ・コーラ・エンタープライズ(CCE)のWakefield生産工場にて、効率性の向上とエネルギーコストの削減に貢献しています。

CCEは、長期プロジェクトの一環として、最近の5年間で、ヨーロッパ最大のソフトドリンク工場であるWakefield 工場に1億ポンドを超える投資を行い、地元での生産や新技術の開発に向けた同社の取り組みを強調しました。同社は、エネルギー監視システムによる情報を基に、取り付け作業等の業務を行っており、2009年から現在までで、電力消費量を13%削減することに成功しました。

従来型調整弁の駆動用に計器用空気を提供したり、メンテナンスにかかるコストを削減することは本計画の重要部分ですが、この計画は、Wakefield工場にCVAアクチュエータを導入することで達成しました。なお、CVAは、調整弁用のアクチュエータであり、モジュレーティングを行ったり、バルブをフェイルセーフ位置に移動させます。

最近の例としては、生産ラインでの過酷なバルブアプリケーション向けにCVAを導入し、従来型の空気式駆動と比較して劇的に、性能を損なうことなく、エネルギーコストの削減に貢献したことです。

工場のオートメーションエンジニアであるAndy Reynolds氏は、本件を以下のように説明しています。

「この分野において、できるだけ圧縮空気の必要性を排除しコストを削減するため、空気式調整弁の代わりとなる機器を探していました。3インチの調整弁の場合、毎時平均2㎥のエアを使用し、1㎥あたりのコストが0.05ポンドですので、1年間のランニングコストは870ポンドになります。CVAアクチュエータの場合は、毎時10ワットの電力を使用し、1キロワットあたりのコストが0.15ポンドですので、1年間のランニングコストは13ポンドとなります。ですので、バルブ1台あたり年間で857ポンドものコスト削減が可能なのです(この数値はシステム内の漏れは考慮していません)。」

 

「現在まで、電動弁は応答速度が十分でなかったために、ボトル充填機内の圧力を適切に保つことはできませんでした。ロトルクは、CVAアクチュエータは、弊社の既存バルブと同等の性能でありながらランニングコストが低額であると、自信をもって仰いました。彼らは大変自信を持っておられたので、製品が我々の期待にそぐわなかった場合は、残品引き取りの条件でアクチュエータを提供して下さいました。」

「これを証明するため、最初に、充填機に製品を供給するためのメインの給送装置に取り付けた既存の空気式バルブの性能を監視、記録しました。ロトルクのリーズ工場で作成した取り付け具を使用して、同じバルブにCVAアクチュエータを取り付け、PLCから発信された4-20mAの既存の制御信号に接続しました。」

CVAアクチュエータを1日24時間、1ヶ月に渡って起動・監視し、2台のアクチュエータの結果を比較しました。グラフは、生産モードでは、CVAアクチュエータは、空気式アクチュエータを超えることはないにしても同等の性能で作動していることを示しています。しかし、CIP (Clean in Place:定置洗浄)モードでは、CVAアクチュエータの性能の方が遙かに優れていました。これは、CIPモードの時に設定点が低くなり、回路内の背圧が高くなっても、CVAアクチュエータは、空気式アクチュエータと違って、設定点を超えることがないためです。」

ロトルクUKのサイトサービスマネージャーであるIan Elliottは、Wakefield工場での作業に関して以下のようにコメントしています。「CCE社より、生産業務を改善して欲しいとの依頼があり、コストのかかる計器用空気への依存を減らすことで、見事に生産業務の改善を成し遂げました。我々は、この有名企業との今後を楽しみにしており、彼らのグローバルな事業に我々の革新的な製品を導入する機会を心待ちにしています。」