CVAが都市の水供給ネットワークの圧力を正確に制御
ロトルクの革新的なCVA調整弁用電動アクチュエータにより、オーストラリアのSydney Water Corporation社は、同市の水供給ネットワークの圧力を非常に高い応答性と精度で制御できるようになりました。
水道局は、利用者の需要に合わせて、一日中、飲料水パイプラインネットワークの供給圧力を制御する必要があります。また、ネットワークでの水の漏れを減らし、配管の破裂や、それに伴う高額な修理費が発生しないよう、パイプラインの圧力を制御する必要もあります。ロトルクオーストラリアは、シドニーの水供給ネットワークでこのような重要度の高い役割を担い、150台を超えるCVL500調整弁用リニア式アクチュエータ(パイロット弁用取り付け具付き)を提供しました。
一般的に、パイロット弁内のバネの圧力は、1~4mmの短いストロークで調整されています。このバネがパイロット弁の出力を制御し、パイロット弁がパイプラインの圧力を制御しています。ネットワークの水頭は15mから90mにも及びます。ロトルクCVL500アクチュエータの特性により、水頭0.4m間隔でネットワークを非常に正確に制御することが可能です。Sydney Water社のネットワークにとって、以前に取り付けていたアクチュエータの水頭が7mであったことからすると、ロトルクのCVL500アクチュエータに交換するだけで、相当な改善になります。ロトルクのCVLは、PID制御ループを駆使して、再現性が高く正確な圧力制御を提供致します。
CVLは、IP68の防水性を有しており、水浸しのピット内でも作動させることが可能です。また、メインの電源は24V DCまたは240Vであり、省エネルギーです。
CVL500では、Bluetooth®による無線通信で遠隔から設定を行ったり、ピット外から監視することも可能です。また、電源の有無に関わらず、手動で操作することも可能です。
NetWorks Allianceにロトルクのアクチュエータが提供されましたが、このNetWorks AllianceとはSydney Water社が設立したコラボレーションであり、シドニー市の21,000 kmにも及ぶ水供給ネットワークにおける漏れや主要な故障を減らすことを目的としたプログラムを提供しています。NetWorks Allianceは、Sydney Water社の全ての事業展開地域で、更新やその他の上下水道工事の一括設計・施工を行っています。