ロトルクが電動インテリジェントアクチュエータを設置し、ベルギーのガス輸送事業者の温室効果ガス排出量の削減を支援

25/11/2021


ロトルクが電動インテリジェントアクチュエータを設置し、ベルギーのガス輸送事業者の温室効果ガス排出量の削減を支援

ベルギー国内の複数のガス減圧ステーションにロトルクの90°回転用インテリジェントアクチュエータを取り付けたことにより、不要な温室効果ガスを排出することなく、信頼性の高いフロー制御が可能となりました。

ロトルクには、Fluxys Belgium社と歩んできた長い歴史があります。Fluxys Belgium社は、ベルギーで、4000kmのパイプライン、液化天然ガス(LNG)ターミナル、地下貯蔵施設を運用しています。Fluxys Belgium社から受注したIQTアクチュエータは、ベルギー中の無人ガス減圧ステーション(ここでは、天然ガスが低圧稼働のネットワークを通過できるように、あるいは最終消費者の設備まで輸送できるように、天然ガスの減圧を行っています)のボイラーに設置されたバタフライ弁を操作しています。このような減圧作業により天然ガスが冷却されるため、天然ガスをボイラーで予め加熱し、下流の温度を一定の範囲内に保つ必要があります。

 

 

上記現場の既設アクチュエータは、制御媒体として配管内のガスを使用していたため、不必要に、大気中に温室効果ガスを排出していました。このような無用な排出を防止し、Fluxys Belgium社の環境フットプリントを下げるため、ロトルクサイトサービスと現地代理店のProdim社が、電動アクチュエータを設置しました。現場のバルブはこのプロセス内において、ガスの流量を調整しています。現在ではボイラーの調整精度が向上し、即ち信頼性が向上し、かつての空圧式アクチュエータが引き起こしていた温室効果ガスの排出を防止することが可能となりました。

IQTアクチュエータを設置したことにより、非常に正確なフロー制御、温室効果ガスゼロ排出、容易なセットアップ、診断、信頼性の高い操作が可能となりました。ロトルクサイトサービスが複数の現場の既設バルブにIQTを取り付け、最新設備に更新しました。RSSがProdim社の協力のもと、取り付けキットの設計・作成、現場への取り付け、試運転調整、トレーニングを実施致しました。IQTアクチュエータは、ロトルクを代表する電動アクチュエータシリーズであるIQ3の90度回転用モデルです。IQ3は、電源断時でも、常時、開度の追跡が可能です。また、国際基準の防爆仕様であり、防水性にも優れています(ダブルシール構造。IP66または68.水深20mで10日間)。

IQT90度回転用アクチュエータの詳細はこちら