ロトルクのアクチュエータ、先進的な石油タンカーのVOC排出制御システムのバルブを制御
海上航海中は、周囲の状況が変動しますが、その間に排出されるVOC(揮発性有機化合物)を最小限に抑えることは、環境的視点及び商業的視点の両面で非常に重要です。
ガスの圧力が設定値に達すると、しばしば、排出量を制御するようになります。しかし、圧力がいくらになると手動排出をやめなければならないのかについては、常に明確に決まっているわけではありません。ですが、これに関する情報がなければ、過度にガスを排出してしまい、大気汚染や貨物の損失の原因となります。
この課題を解決するために、”VOCONバルブ & 通知システム”によって石油貨物タンク内のガス圧を制御し、VOCの排出を最小限に押さえたり、完全に制御したりします。これは、最新の国際規則及び規制に準ずる設計となっており、最先端の通知システムを搭載しています。
システムの中央には、ロトルクCMA電動プロセス弁によって作動する通気弁が、IG(不活性ガス)メインパイプラインとマストライザーの間のバイパスに設置されています。自動モードでは、アクチュエータは、圧力トランスミッターからの制御信号に応答してバルブの位置を調整し、全貨物タンク内のガス圧を制御します。これによって、航海中の貨物タンクの圧力を一定に保つことができ、VOCの損失を削減することができます。
今回採用された小型で丈夫なCMAアクチュエータは、IP67の耐水性を誇り、防爆区域Zone1での使用に関して国際認証を取得しています。動作周囲温度が-20℃~+65ºC幅広いため、石油タンカーのデッキのような外気に曝される環境でも、長期間信頼性を保持し、メンテナンス無しで動作させることができます。業界標準の4-20mAの制御信号に対応しており、分解能は0.2%、VOCON用途で要求される正確で、繰返し性の高い、バックラッシュ無しの位置制御を実現します。
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