河川堰のバージョンアップによりロトルクの付加サービス契約の有用性が証明される

17/12/2013


河川堰のバージョンアップによりロトルクの付加サービス契約の有用性が証明される

最近の英国環境庁による河川管理計画では、ロトルクサイトサービスが、プロジェクト管理を担当し、またプロジェクトの完成に必要なあらゆる機械、電気及び土木作業を取りまとめました。お客様にとっての主なメリットは、ロトルクサイトサービスが契約作業だけでなく、その付随作業も併せて担当するため、契約経路がシンプルで、いくつもの下請け業者に依頼をしなくても済むということです。

気象条件変動時の河川の水位と流量を管理するため、長年、テムズ川のBuscot堰には、複数代の電動モータが取り付けられており、これらのモータが2つの水門の位置を調節していました。これらのモータ(バルブのシャフトと電気制御盤は隣の建物にあり)は経年劣化しており、今後発生し得る洪水から川岸を保護するため、交換する必要がありました。

環境庁は、経年劣化した全ての機器を交換することはもちろん、今後の点検やメンテナンスが安全に実施できることも重要視していました。これを達成するには、堰の幅に沿って新たな通路を建設する必要がありました。事前の現場調査にて現在の設置状態を確認した後、ロトルクサイトサービスは、元請業者であるAMCO Engineering社に契約提案書を提出しました。その内容とは、ロトルクサイトサービスが、プロジェクト管理とプロジェクトの全要素(新設バルブの駆動、バルブの調整、配線及び制御盤、通路の新設、既設機器の取り外し、機器の新設及び試運転調整)を担当するというものでした。

提案書が承認されると、ロトルクのエンジニアは現場に戻って、交換用機器を採寸・設計・加工したり、足場や臨時通路など設置作業に必要な設備について取りまとめるため、詳細な調査を行いました。この場合、水の存在が潜在的な危険となる場合の労働環境の保護を専門とする企業から浮き桟橋の提供を受ける必要がありました。

ロトルクの設計チームは、既存の電動モータ2台を1台のIQ3電動バルブアクチュエータに交換、シャフトとロトルクギア製減速機3台を組み合わせた機構により駆動させ、2つの水門を同時に操作できるようにしました。IQ3アクチュエータは、IP68の防水性と耐水性(一時的な浸水可能)を有しており、周囲の状況に関わらず、長期に渡って、本体を外部環境から保護します。また、設置場所が公共の歩道に隣接しているため、不正操作や妨害を防止する目的で、アクチュエータの現場操作用ボタンにいたずら防止カバーを取り付け、セキュリティを強化しました。

ロトルクサイトサービスが、今回のバージョンアップに必要な機器や材料の製造及び加工を行いました。この作業が完了すると、ロトルク及び下請け業者のエンジニアは現場に戻り、現行機器の取り外し、新たなアクチュエータおよび制御盤付きのバルブシャフトの取り付け、配線の取り付け、通路及び関連補助機器の取り付け等を行いました。取り付け及び試運転調整は7日以内に完了しました。