旧式アクチュエータのレトロフィットにより、インドの国際空港に非常に重要な性能データを提供することが可能に

21/04/2022


旧式アクチュエータのレトロフィットにより、インドの国際空港に非常に重要な性能データを提供することが可能に

ロトルクの電動インテリジェントアクチュエータを設置したことにより、インドの主要空港の航空燃料ステーションの機能性が向上しました。お客様は、バージョンアップにより、高精度・高信頼性は勿論、保守計画の事前作成に有用なデータを収集することが可能となるため、最新の高度駆動技術にバージョンアップすることを希望されていました。

コルカタにある同空港は、ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港(NSCBIA)として知られています。同空港はインド全土で5番目に混雑が激しい空港であり、年間約900万人が利用しています。同空港は、2013年に新ターミナルが増設され、拡張しました。航空燃料は、近隣のHaldia Refinery(製油所)からタンカーを利用して調達しています。同空港の航空燃料ステーションへの設置を目的として、30台を超えるIQ電動インテリジェントアクチュエータの注文を受けました。これらのIQアクチュエータは、既存のKレンジアクチュエータ(ゲート弁の操作用)の代わりに設置するものであり、そのうちの約半数は燃料ステーションの貯蔵タンクに設置されています。

IQ3には内蔵のデータロガーから作動データを入手することが可能である等のメリットがあり、お客様は、同アクチュエータにバージョンアップしてこうした機能やメリットを活用することを希望されていました。このレトロフィットプロジェクトにより、IQ3アクチュエータが既存のアクチュエータにとって代わって、航空燃料の受け入れ、供給、再循環ラインでフロー制御を提供することとなります。お客様は、電源や既存の設定を変更する必要がないように、電動アクチュエータへの交換を希望されていました。

現地のエンジニアが、 Indian Oil Corporation Limited(ネータージー・スバース・チャンドラ・ボース国際空港で航空燃料のネットワークを運用している会社)に対して、IQ3の機能のデモンストレーションを行いましたが、その際、IQ3の動作の正確性、データロギング機能、電源オプション(電源断時でも取り付けが可能であることも含め)等を強調してお伝えいたしました。IQ3はロトルクのフラグシップ的存在の電動インテリジェントアクチュエータです。IQ3アクチュエータはATEX認証付きの防爆アクチュエータであり、SIL2または3のアプリケーションでの使用に適しています。なお、防水保護等級はIP66または68です。また、IQの高解像度LCD画面は、情報を視覚的に確認できるため、お客様からご好評頂きました。

お客様から、ロトルクのライフタイムマネジメントプログラムの一環としてのサービス契約にご署名を頂きました。これにより、ヘルスチェック及び定期保守を実施し、継続的なサービスサポートと、メンテナンス時のダウンタイムを短縮することをお約束致しました。お客様にとって、ダウンタイムの短縮は、重要な懸念事項でしたが、こうした懸念事項はライフタイムマネジメント等の総合的な資産管理プログラムでサポートすることが可能です。

IQ3アクチュエータの詳細はこちら

ライフタイムマネジメントの詳細はこちら