マレーシアの石油貯蔵・分配プロジェクトにてロトルクの制御ネットワークと電動アクチュエータを採用

12/07/2019


マレーシアの石油貯蔵・分配プロジェクトにてロトルクの制御ネットワークと電動アクチュエータを採用

ロトルクのパックスキャン制御システムは、マレーシアにある新設の石油ターミナルにて、数百台のロトルクIQインテリジェントアクチュエータを制御する目的で使用される予定です。

蘇州市にあるNeway Valve株式会社は、Pengerang Deepwater Petroleum Terminal の8~42インチのゲート弁及びボール弁に取り付けるため、570台以上のIQ3マルチターンアクチュエータを注文しました。この現場は、非公開会社であるPengerang Terminals (Two)社が運営しています。

本プロジェクトの第2段階では、原油、石油、化学、石油化学製品をRefinery & Petrochemicals Integrated Development (RAPID)タンクファームや南ジョホールに輸送するために必要な所蔵・分配設備を建設しました。また、第2段階では、液化天然ガスの積み卸しのための停泊所を建設したり、再ガス化ユニットと液化天然ガス貯蔵タンク2台(貯蔵量は200,000 m3)から成る液化天然ガス設備を建設しました。

 

5月に本プロジェクトの第3段階が開始され、中長期の顧客向けの石油及び石油化学貯蔵タンクの建設が予定されています。

ロトルクのIQ3アクチュエータは、運搬船への製品のフローを制御する目的で使用されますが、この運搬船は水深が最大24メートルにもなる深海桟橋を利用して2つの現場に製品を輸送します。また、IQ3は、汚染防止のため炭化水素製品を完全に隔離します。パックスキャンネットワークバスシステムは、7台のロトルクマスターステーション(ホットスタンバイ構成)に接続されます。

ロトルクマスターステーションは、あらゆる産業に適しており、3つの別々のフィールドネットワークで最大240台のアクチュエータを操作することができますので、プラントのエリアに合わせて最適なネットワークを利用することができます。マスターステーションは、モドバスRTU対応の他社製品をネットワークに組み込むこともでき、パックスキャンクラシックやロトルク標準2線式閉ループシステム(取り付け実績は世界中で170,000台以上)にも対応しています。ロトルクマスターステーションには、完全冗長型ホットスタンバイ構成のモデルがあり、メイン側のユニットにエラーが生じても、(メイン側と全く同じ構成の)サブ側のユニットでネットワーク制御を継続することができます。

今回のエンドユーザー様は、Pengerang Integrated Petroleum Complex(マレーシアにおける6,239エーカーの下流開発)の他の6箇所の現場で既にIQ3アクチュエータを運転しています。

 

ロトルクサイトサービス(RSS)が現地でサポートを提供したことが、注文を確保する鍵となりました。RSSはIQ3アクチュエータとロトルクマスターステーションの試運転調整を現場で幾度となく行っています。RSSは、十分な教育を受け、経験を積んだサービスエンジニアのグローバルネットワークによって、修理、試運転調整、更新、保守の現場サポートを提供しています。RSSは、ロトルク製品に限らず他社製品のサポートも行っています。また、プロジェクトを管理・監視することで計画中断のサポートを行ったり、現場でオーバーホールや動作試験を行ったり、更には、OEMの在庫完備も徹底しています。

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