ガス混合プロセスにてロトルクのCVAアクチュエータが採用される

13/11/2014


ガス混合プロセスにてロトルクのCVAアクチュエータが採用される

ロトルクの調整弁用電動アクチュエータCVAの技術により、ヨーロッパの天然ガス分配ネットワークのパフォーマンスが向上しただけでなく、ランニングコストの削減にも成功しました。

Fluxys社は、天然ガスの貯蔵及び輸送システムを運営するベルギーの独立系企業で、同国国内の消費者や産業需要家にガスを提供しています。天然ガスのガス源は様々で、また、ガス源の構成物質もそれぞれ異なりますので、混合ステーションでの熱量や密度について、品質が厳密に監視されています。

従って、ガス混合プロセスは、ガスの輸送・貯蔵システムにおける重要部分であり、製品の品質や環境規制及び収益に影響を及ぼします。

Fluxys社は、混合プロセスを改善するには、バルブの駆動が重要であることに気づきました。デッドタイムやオーバーシュートを減らしプロセスバルブの応答時間を改善することで、制御の効率が上がり、潜在的な循環や変動の問題を取り除くことができます。また、電動ソリューションでは、既存の装置のように、ガスが大気中に排出されて無駄になることがないため、それを見出すことができたなら、ランニングコストを削減し、環境性能を改善することができるでしょう。

ベルギーのロトルク代理店であるProdim社は、Le RoeuixにあるFluxys社のブースターステーションにて、既存のアクチュエータの代わりにCVL-5000電動調整弁用アクチュエータを混合フロー制御弁に取り付けてみることを提案しました。CVL-5000は、ファイルセーフ機能(設定可能)を備えており、シンプル且つ低電力で電動操作ができるだけでなく、本アプリケーションで使用される大型バルブの過酷な要求を満たす高スラストを出力します。

Fluxys社、ロトルク及びMokveld社のエンジニアは、既存のアクチュエータを取り外してATEX認証のCVL-5000防爆アクチュエータを取り付け、制御信号を再度接続した上で一連の動作試験を実施 - 応答時間、バルブの位置決め、ランニングコスト、メイン電源消失時のフェイルセーフ動作において改善が見られたことを証明しました。その結果、Fluxys社は、自社ガス混合プラントの標準アクチュエータとして、CVL-5000の採用を決定しました。今後、既存のバルブはレトロフィットされ、新しいバルブには、工場でアクチュエータが取り付けられるようになります。各バルブにCVLアクチュエータを取り付けたことによって性能が向上し、1ユニットあたり最大で年間5000ユーロのランニングコストを削減できると予想されています。

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