中国のパイプラインが遠隔でのフェイルセーフ動作用にロトルクの電油式バルブアクチュエータを採用
中国の2本の新設石油パイプラインのESD(緊急遮断)動作用に、スキルマチック電油式バルブアクチュエータの注文を受けました。Mahuiパイプライン及びYunnanパイプラインは、中国の国営石油会社が所有するパイプラインで、ベンガル湾沖の油田から中国へ石油・ガスを輸送するネットワークに繋がっています。
スキルマチックアクチュエータは、ポンプステーションの自動化されて人が触れることのないバルブ室に設置され、そこでオンオフ及びフェイルセーフ動作を行います。これらのバルブはROSOV(遠隔操作式遮断弁)として知られていますが、潜在的な緊急事態が発生した際は、パイプラインを部分的に遮断するように設計されています。ロトルクの自己充足型電油式アクチュエータは、ある方向に素早く正確に動作し、信頼性の高いスプリングリターン機能によりフェイル位置で正確に動作するため、多くの国で重要用途に使用されています。
スキルマチックは信頼性の高いフェイルセーフ機能とIQインテリジェント電動アクチュエータの技術を併せ持つアクチュエータで、正確な制御、監視及びアラーム信号、動作データのロギング及び診断等の高レベルのアセッチマネジメントを遠隔で行うことができます。また、主電源消失時にフェイルセーフ動作を行うか、あるいは制御信号の喪失時にフェイルセーフ動作を行うのか、フェイルセーフ動作の機能を設定することができ、オプションでは、第二の独立ESD回路やESD手動リセットもご用意しています。
スキルマチックは、SIL2(IEC 61508:2010による)、HFT0の機能安全用途向けに設計されており、部分ストロークテスト機能を搭載しているため、プロセスを妨害することなく、現場でも遠隔からでも機能テストを実施することができます。スキルマチックアクチュエータは防爆の国際基準適合認証を取得しており、ダブルシール構造の電気筐体は最高でIP68の防水(水深7mで72時間)・防塵性を有しています。
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