TCFD
当社は、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言を実行することに注力しています。
当社は、「低炭素時代へと変遷する中で、どの会社が持ち堪え、あるいは繁栄するのかを財務パートナー等のパートナーが明確に理解できるように、気候関連の情報の開示を推進する」というTCFDの目的を支持しています。気候リスク及び機会に関する詳細情報は、会社のリスクマネジメントや戦略計画のプロセスにも活かされます。これが実現すると、会社や投資家の気候変動に伴う財務的影響に対する理解が深まり、市場を持続可能で回復力の高いソリューション、営業、そしてビジネスモデルへの投資へと向かわせるための動力源となります。
2021年、当社は、4つのテーマ(ガバナンス、戦略、リスクマネジメント、目標と指標)のそれぞれにおいて、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言事項を実行するという点で、大幅に前進しました。
2021年における当社の躍進
当社では、2021年、TCFD提言における戦略の柱を実践する、という取り組みのサポート役として、外部パートナーを任命致しました。同パートナーのサポート業務には、様々な気候条件下で気候リスクと機会を評価すること等も含まれます。当社では、2021年 年次報告書(p59~p73)にて、リスク及び機会の定性評価など、TCFD提言における当社の取り組みを詳細に報告しております。当社の2021年 サステナビリティレポートでは、2022年上半期に実施した第1回定性的インパクト評価の結果についても報告しております。P38をご覧下さい。
2021年、ロトルクは、正味ゼロに向けたロードマップを更に具体化致しました。当社では、化学的根拠に基づいて、スコープ1、2、3に対する目標を立て、それをScience Based Targets initiative(SBTイニシアチブ)に提出し、その妥当性を確認致しました。また、当社では、正味ゼロを、スコープ1・2に関して2035年までに、スコープ3に関しては2045年までに達成することを目標に、尽力しております(全目標とも、2020年を基準とします)。
当社の気候関連目標
ロトルクでは、スコープ1、2、3の全範囲でCO2排出量を削減するための短期的目標を設定しています。
- 当社では、スコープ1及び2の排出量を2030年までに、2020年と比較して42%削減するという目標を設定致しましたが、これは、1.5℃目標に即した絶対目標です。
- 当社では、スコープ3に関して、販売製品の使用に伴う排出量について、絶対削減目標を設定致しました。当社は、2℃目標に従って、排出量を2030年までに25%削減することを目標としています。また、当社では、購入後の製品やサービスに付随する排出量について、サプライヤーエンゲージメント目標を設定致しました。当社は、サプライチェーン排出量の25%を占めるサプライヤーには、2027年までに科学的根拠に基づいた目標を設定するよう、お願いしております。